「バス亭」に関するはなし

2014年8月6日水曜日 セントレンジ

駅すぱあとは、鉄道以外にも、バスについて探索できます。
今日は、その駅すぱあと用バスデータを作る際に出くわす、少しだけ珍しい「バス停」の話を

◆相方がいないバス停


バス停というと、コンクリートの土台に、大人の身長程度の支柱、てっぺんに駅名を示す看板、
目線くらいの位置に時刻表がを張り付けた、いわゆる「標柱(バスポール)」が立っています。



それが、通りの向かい側とこっち側、上りと下りが2本1セットになっているのが
一般的なイメージでしょうか。

実は、ポールが片側1本しか立っていないバス停も存在します。
別に、上りのみで下り方向がないとかいうわけではなく、
バスポールを設置する付近の歩道が狭路等で標柱が片側にしか置けなかったんですね。

じゃあ、ポールが立っていない方向のバスに乗りたい人はどうするのかというと、
向かい側のポールの対面あたりに立って、バスが近づいてきたら手を挙げます。
それを見つけた運転手さんは停車して、めでたく乗車と、こういった流れになります。

◆止まらないバス停

バスポールが立っているので、待っていればバスがやってくるかというと
必ずしもそうではないようです。

というのも、別に運転手さんが見落としたわけではなく、
都心部の駅に向かう幹線道路などで、止まってしまうと渋滞してしまうので、
ラッシュ時間帯のみは通過というようなバス停があります。

ポールの話と少し離れますが、このラッシュ時間帯というのは、ダイヤでも考慮されていて
バス停とバス停の間の所要時間を、朝夕のラッシュ時間帯は長めにとって構成します。


◆移動するバス停

何だか利用するのが大変そうなバス停が続いてしまいますが、
これは、ご近所でも比較的よく見かけるのではないでしょうか。

工事やイベント等で一時的に経路を迂回するため、
あるいは冬は通行が困難になる道路などで、夏冬で経路が変更する等ですね。

特に、北海道では、夏と冬で大きな改正があり、「夏ダイヤ」、「冬ダイヤ」などと呼ばれています。


◆標柱のないバス停

それでは、そろそろ利用者の方が便利なバス停の話も

正確には標柱があるバス停も近くに存在するのですが、例えば大きな団地内など
需要の高いエリア内に限定して、フリー乗車区間としている場合があります。

この乗車方法も、また同じで、タクシーの要領で手を挙げて見つけてもらいます。
ただし、バスはタクシーよりも随分大きな車体ですので、安全に停車できるような広い通りで。


◆標柱の多いバス停

同じ名前のバス停が二連続で立っているようなバス停です。

これは、短距離に主要施設が複数ありそれぞれに標柱を設置している等ですね。
バス停自体が、住宅街と主要施設を結ぶように設置されていますので、
主要施設が密集しているような駅前などでたまにあります。

「○○駅」と「○○駅前」なんてしたり、「×××(県道側)」と「×××(バイパス側)」
なんて感じで区別しています。


◆もっと標柱の多いバス停

最後は、バス停としては普通というか普通すぎたために、
データ化すると普通でなくなってしまったというお話です。

「市立病院前」というバス停は全国に20以上存在します。
鉄道駅と比べ、数の多いバス停ではよくあることですが、
これをどうやって、探索アプリに実装するかは判断が必要なところです。
データ上はコードを振ればよいわけですが、ユーザーインターフェースは?

駅すぱあとに、「市立病院前」と打ち込んでいただきますと
データ上に持っている全て、日本全国のほとんどの「市立病院前」を
候補としてリストアップします。
それぞれが、「市立病院前/○×バス」のように表示されるので
ここから、お客さんに絞り込んでいただくわけですね。

他の実装方法としては、
・良く検索されるバス停だけに絞る
・位置情報を発信してもらって、近くのバス停だけに絞る

いずれも、場合によっては、余計なお世話になってしまう場合もありますので、探しているバス停を掘り出せるようにする仕組みは必要でしょう。


◆まとめ

最後は少し違う分類ですが、経路変更やフリー乗降等は、決して負担は軽くないものです。
それでも、このような複雑なルールでバス停が存在している理由はなんでしょう。

「地域の足となるべく、如何にしてバスを通すのか」という
バス事業者さんの努力や悩みを垣間見るような気がしませんか?


きれいにまとまったところで今回はここまで。
読んでくれてありがとう。